私はこれまで総合病院や老人福祉施設で勤務してきました。それぞれのステージで求められるリハビリを提供でき、とてもやりがいのある仕事だと感じていました。
しかし、関わった方々の中には今まで慢性的な痛みをずっと我慢し、痛みを避ける姿勢を保った為に背中が曲がってしまったり、関節の拘縮や筋力の低下で自分のやりたいことを諦めざるを得ない方々を多く見てきました。
そのような状態になる前になんとかしてあげたかったと悔しい思いをすることも多々ありました。
病院では骨に異常がなければ痛み止めを出されて終了ということが多いためか、痛みがあっても我慢しながら過ごす方が多くいらっしゃいます。実際にレントゲン上では異常が見つからなくても、痛みが生じることは臨床的にも良くあることです。
それは、痛みの原因は骨だけではなく筋肉、筋膜や関節包(関節を覆っている膜)、神経にも原因があるからです。
また、痛みの部位が一か所でもその他の場所に原因があることも多いため、一か所のみの施術では痛みが取り除きにくいことが良くあります。これらの痛みを取り除くには原因の特定や様々な手技を用いて正確なアプローチをする必要があります。
病院ではリハビリの提供時間が20~40分程度です。痛みの原因が複数箇所にある場合は施術時間が足りなくなることがよくあります。また、何度も通ってもらうことは利用される方の負担になると感じております。
私は関わらせて頂く方々にこれからの人生を自分のため、大切な人のために過ごせるように痛みを少しでも和らげてあげたい、好きなことを思い切り痛みなく楽しんで頂きたいという思いで当院を開設致しました。